#1
渓流で過ごした、この夏最高の思い出 関根 隆文
meagratiaデザイナー

渓流でのルアーフィッシングが好きな私にとって、北海道での釣りは特別なこと。年に数度の自分へのご褒美だ。北海道の渓流は澄んだ水と豊かな生態系で知られるが、何よりも大物のトラウトに出会える確率は日本で一番と言っても過言ではないと思う。

自然の中で過ごす時間は頭がクリアになる。これは自分の生活の中で必要な大切な時間だ。

今回は雨後の増水もあり、当初予定していた石狩川本流では釣りができなかったが、いくつかの支流で、良いサイズを含めて沢山のニジマスをCatch&Release。

釣りならではの興奮と達成感を心から楽しむことができた。東京の酷い夏の暑さから逃れ、涼しい風と緑の森に囲まれた冷たい川の中を歩き、渓魚たちと遊ぶことができた体験は、この夏の最高の思い出となった。

釣りを終え、予定を1時間ほどオーバーしてチェックイン。「ホテル大雪 onsen & canyon resort」の温泉は1F、3F、7Fと3つもあって驚いた。それぞれ異なる雰囲気を持っていていずれも素晴らしく、チェックインしてすぐ汗を流しに入ったときには、温泉に浸かりながら夕暮れどきの峡谷の眺めも満喫。心も体もリラックスし、今日一日どころか日々の疲れさえも一瞬で癒された。

食事もまた、旅の楽しみの一つ。湯上がりにパリッとした浴衣を着て、「inankur」と言う個室のレストランで頂いた料理は、北海道の新鮮な食材を使った彩り豊かなもので、目でも楽しむことができた。

丸一日、川を歩き回った心地よい疲れと空腹もあっての食事の時間は、まさに至福のひとときとなった。お酒を飲まない私は、赤ワインの代わりにぶどうジュースを注文したところ、これが驚くほど美味しくて、ノンアルコールでも華やかなペアリングを楽しむことができた。

メニューはいずれも北海道の海、山、大地が生んだ新鮮なものばかりで大満足。釣り友との釣り談義も盛り上がり、期待していた以上の楽しくも美味しい夕食だった。

夕食後は改めて温泉を愉しみ、スローで安らぎの時間を過ごした。 広々とした部屋も居心地が良く、窓から見える層雲峡の景色は壮大。 しみじみと幸福感を味わえた。

東京の喧騒から離れ、北海道の大自然の中で過ごしたこの旅で得た刺激やリラックスはとても貴重なもの。自然の美しさ、心地よいサービス、美味しい食事、最高の温泉。心身ともにリセットができて、新しいアイディア・デザインへのヒントや意欲、様々なインスピレーションを得ることができて、充実した、そして忘られぬ旅となった。

次回はもっと⾧く滞在し、さらに多くの体験をしたいと思う。ホテル大雪からほど近い川には、北海道にしかいない「オショロコマ」というイワナもいると聞いた。

次回はオショロコマも狙おう、いつにしようか?と今回を振り返りながら既に次回の滞在に思いを馳せている。

*関根氏からのメッセージ:

私は景色を融合させたデザインをすることがあるが、部屋からの層雲峡を流れる石狩川の景色には非常に心動かされた。いつかこのインスピレーションを基に何かデザインしてみたい。

後日、改めて考えてみた。ホテルの館(建物)、インテリア、温泉、料理、おもてなし。そうした要素それぞれに「ホテル大雪」の個性が表れているし、それらが一体となって「ホテル大雪」をつくり上げてもいる。私のデザイナーという仕事でも、アウター、トップス、ボトムス、それぞれにmeagratiaとしてのデザインを表しているし、コーディネートして着て頂くと更にMeagratiaらしさが強まる。つまりは、たとえ小さなひとつひとつの要素でさえも、手を抜くようなことは許されない。「ホテル大雪」が⾧く愛されている理由に、ふと想いを巡らせてみた。

香川県への出張で滞在中のホテルにて。

生まれては朽ちてゆく花々。
時間の流れとともに変化し、違った表情を魅せる。
その一瞬の輝きの中に宿る美しいたくましさ。
歴史と現在が融合した時に生まれる新たな違和感。
想いから生まれるぬくもりに触れて感じる胸の高鳴り。
全てが調和し、交差する時
身に纏う豊かさが人々を優しく包み込む。
これがmeagratiaのコンセプト。
2024年からは縫製工場もスタート。
新しいmeagratiaの展開にぜひご注目ください。